ドーム兄弟 Daum Frere フランス
兄オーギュスト (1853−1909)
弟アントナン (1864−1931)
ガレと同じく、ナンシー出身。
父ジャン・ドームは時計用ガラスと食器の生産にたずさわっていたが、失敗。長男のオーギュストがその事業を引き継ぎ、三男のアントナンも製造部門に参加、ドーム兄弟の会社がスタートしました。
1878年、ガレの成功を目にしてガラス工房を始め、次々と新技法を開発しました。
1893年のシカゴ万博で注目を集め、1900年パリ万博においては、ガラス部門で大賞を獲得し、ガレと比肩する成功を収めました。
ドームの工房には、画家のアンリ・ベルジュ、ステンドグラス作家ジャック・グリューベル、金工家エドガール・ブラント、木工家ルイ・マジョレル、そしてパート・ド・ヴェール作家のアマルリック・ワルターなどが参加し、共同製作を行いました。
ドーム工房は二度の大戦をくぐりぬけ、流行の変遷にも対応化し、現在に至ってもドーム・クリスタルとして生産を続けています。
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ヘチマ花文花器 1900年頃 |

トンボ水草文花器 1904年頃 |
作品としては、立体的なレリーフの熔着、奥行きのある風景文など自然主義的な装飾を施したものが多いです。
極めて精巧に作られた昆虫や木の実などをアップリケ技法などで、溶着した作品や、エナメル絵付け作品にみられる写実主義はドーム作品の真髄と言えます。
高さ数十センチの大型花瓶と、手のひらに乗るほどのわずか数センチのミニチュア花瓶が、異なるのはサイズだけで、あとは文様も技法も、仕上げの丁寧さにいたるまで高水準の技能を発揮しているのがドーム作品の特徴でもあります。
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透明地に淡いピンクと緑のガラスを被せ、イヌサフランの花をグラビュールで丁寧に彫り込んでいる。
素地にはマルトレが施されガラス素地に柔らかさを加える。ピンクと透明の色合いが美しさとグラビュール仕上げによる素材の優しさが調和した気品ある作品。
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イヌサフラン文花瓶 1903年
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スミレ文塩入れ 1895年頃

風雨樹林文瓶 1895〜1900年頃
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ドームのエナメル彩作品の中でも特に評価の高いスミレ文シリーズの作品。
気品あるスミレの花の背景に流れる早春の涼しい空気までもが伝わってくる。
風景文花瓶 1895〜1900年頃

ホップ文樽型花器 1900年頃
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